Rosy’s バイリンガル子育て Cafe

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【海外移住】老後をマレーシアで過ごすのはオススメですか?

Good day! お久しぶりのRosyです。

 

最近何度か聞かれたのですが、「老後をマレーシアで過ごすのはオススメか」について、在住1年の私がお答えしてみようと思います。

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※専門家ではありません。いろいろな立場の複数の方の体験談や意見を総合しての個人的見解です。マレーシアは制度が変わるスピードも速く、担当者やタイミングによっても対応が異なります。気になる点はご自分でよく調べられてみてください。

井戸端会議くらいのつもりでどうぞ。

 

 

🇲🇾移住したい国No. 1!ビザも取りやすい!とよく聞くけれど?

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個人的には、「老後に突然外国に住む」ということ自体が、どこに住もうとかなりリスクが高いと思っています。

(ものすごく潤沢な資金があるのならいいのですが、そうでもない場合)

 

まず、どこの国であろうと、ビザがなんらかの理由で失効すれば、住み続けることができません。例えばマレーシアだと、リタイアメントビザの10年有効のMM2Hビザが有名ですが、コロナ以降、新規受付は停止されています。もし再開したとしても条件が厳しくなる(マレーシアの銀行に積んでおくお金の額が上がるとか、年数が短くなるとか)だろうと噂されています。

ちなみに、MM2Hビザでマレーシア国内で就労することは基本的にはできませんので、別途収入源が必要になります(所定の条件を満たしていれば、年金やiDecoを海外移住しても受け取ることは現在のところ可能です)。

 

また、就労ビザの獲得もなかなか難しいです。「こうすれば絶対取れる」という確定要素がなく(執筆日現在)、タイミングや担当者によって結果が異なることも多々。一般的な就労ビザは1年か長くて2年更新。マレーシアで事業を行なっていてもビザ切れになって、更新できず、撤退せざるを得なくなった方なども実際におられます。

では噂に聞く「ラブアン法人」はどうか。「ラブアン島に安く法人を設立してマレーシアのクアラルンプールに住める」とよく目にしますが、2019年頃から要件が厳しくなり、これでビザを取ろうとするとそれなりのビジネスの実態とそれなりの資金が必要です。そしてラブアン以外で法人を作ろうとすると、業種にもよりますが、資本金として数千万円単位のお金が必要です。

マレーシアは法制度が変わりやすく、政府発表から実施までの期間も短いです。就労ビザによる移住は、かなりの金銭的余裕と戦略がないと難しいと言わざるを得ません。

 

90日なら滞在できるから年に4回帰国すれば、と言っても、ビザなしで何度も出入国を繰り返すのはNGで、そのうち突然入国拒否される、のだそうです。

 

高齢になってからなんらかのビザを取って住み始めたとしても、もしそのビザが更新できなくて予想外に帰国せざるを得ない事態にならないとも言えません。その時、自分が心身ともに健康で、引っ越しだの業者やお役人との交渉だの、面倒な手続きだのをこなすバイタリティに溢れていればいいのですが…。

 

そんなわけで、老後に突然、海外移住。というのは、そもそも無理があるような気がします。

 

では、ビザの件はクリアしたとして、住環境としてどうなのか、というと。

 

🇲🇾マレーシアの物価は日本の1/3程度?

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テレビのバラエティ番組で「マレーシアは物価が1/3」と言っていたらしいのですが、物価が1/3なのは「マレーシア国内で穫れる農作物」や「中国製のもの」です。パンや鶏肉も安くて美味しいです。外食も、ローカルフードならそのくらいのコスト感です。

 

でも、日本からの輸入品、例えば日本の調味料などは、普通のスーパーのどこにでもだいたい売られていますが、価格は日本の1.5〜2倍ですし、種類も少ないです(醤油はキッコーマンだけ、など)。「こくまろカレー」が一箱400円くらい、とかですね。

また、乳製品が高いです。チーズや牛乳はいろいろな種類のものが手に入りますが、これも日本の1.5〜2倍の価格です。

卵は安いものからオーガニックの高級品までありますが、安いものは30個入りであまり洗浄されておらず殻が汚い、とかです。加熱して食べるのなら何の問題もない美味しい卵ですが、殻を触った後は手をよく洗わないとダメ、かもです。一方、殻がキレイだったり生や半熟でも食べられると謳っている卵は、10個入りで300円くらいです。なので、これも1.5〜2倍というところではないでしょうか。

 

🇲🇾マレーシアのレストランは「100円でお腹いっぱい」? 

「一食100円でお腹いっぱいに!マレーシアの経済メシ!」等の記事を読んだことがあって、100円って3〜4リンギットくらいよね??本当にそんなことが?とトライしたことがあります。

安いもの、といえば都心より郊外。そして学生街。ということで、クアラルンプール中心地から車で45分離れた郊外の大学のすぐ近くにある、どローカルなお店に行ってみました。

マレーシアでは、屋台とレストランの中間のようなテイストのお店で、お皿にごはんをよそってもらい、そこに好きなおかずを選んで乗せて「ワンプレートごはん」にして食べるお店があちこちにあります。こうしたスタイルを「Nasi kandar(ナシ・カンダー)」というのですが、ごはんはたくさんよそってくれるので、そこにカレーだけかけるとか、もやし炒めだけ、とかなら、4〜5リンギットくらいでいけるのかもしれません。

マレーシア料理は、アジア料理が好きな人にとっては、基本的に美味しいです。お客さんがそれなりに入っているお店なら初めてでもハズしません(但し、脂っこい料理が多いです。また、辛いのはデフォルトです)。

色とりどりのカレー、プライドチキン、魚料理、卵料理、煮込み料理…とおかずが20種類くらい並びます。

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チキンや煮込みも食べたいかな、なんてあれこれよそってもらってたら、12〜15リンギットくらいになります(そんなにもりもりしてもらっているのは、初心者丸出しの私だけでしたが)。それでも300〜400円くらいなので十分安いのですが、「100円でお腹いっぱい」は言い過ぎかなあ。「300円で」という感じですね。

 

↓これが山盛りナシ・カンダー。これで14リンギットくらいだったような…。私の前後の方々は一桁リンギットだったのでちょっと恥ずかしかった!

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↓朝食によく食べられているインド系料理の「ロティ・チャナイ」。カリッとした薄手のパンケーキみたいな感じで、スープカレーにつけて頂きます。すごくおいしい(お店によりますが)。これが、ロティ数枚&カレーソースで4リンギットくらいでびっくりしました。これなら確かに100円かも。

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🇲🇾和食レストランもあって、食生活は充実?

和食レストランは都心でも郊外でもわりとありますが、日本より少し高くて、お味は普通~微妙。メニューによります(美味しい高級店もありますが、そこらへんにたくさんあるわけではありません)。外国人の居住区として有名な「モントキアラ」だと選択肢も多く、味も概ねよいです。よくショッピングモールに入っている和食チェーン店は、正直微妙です。

 

また、「日本のラーメン」というのが人気で、あちこちに日本風のラーメンを提供しているお店があります。お味はまずまず美味しいです。価格はローカルフードの2〜3倍、ラーメン一杯800~1000円、みたいな感じです。

 

ローカルのヌードルと「日本のラーメン」についての話はこちらに書きました👇

https://www.mrsrosy.com/entry/2020/11/01/042612

 

 

そんなわけで、食に関するコストは、ローカル同様の食生活をすれば安いですが、日本人が日本で食べているような和食や洋食を食べようとするなら、日本と同等程度の金額はかかります。ですので、相対的に「高い」と感じることになります。

 

GACKTさんが、マレーシアは世界で一番料理が美味しい、仰っているらしいのですが、東京と同じくらいの金額はかけておられるんじゃないかなぁ、とお察しします。

安くて美味しいものもたくさんありますが、日本人の食べ慣れた感じの美味しいものを食べたいと願えば、それなりにかかります。

 

🇲🇾マレーシアではお酒が飲めない?

 

 外国人居住区として知られるエリア、たとえばクアラルンプールのモントキアラにあるおしゃれショッピングモールの「Publika(パブリカ)」や、その近くの「Solaris(ソラリス)」周辺などでは、居酒屋やオーセンティック風なバーやスポーツバーなどもあり、オープンテラスで昼間からビールを飲んで歓談しているような若者たちもいます。そのバーの経営者やその友人たちかも知れません。見たところコリアン系が多いかな…。チャイニーズかチャイニーズマレーかも知れませんが。

マレーシア国内でも、チャイニーズマレー人や、エクスパッドや移住のコリアン、あとは欧米からの人たちはお酒が好きな方も多く(もちろん日本人も)、それらの人が対象のお店は、特段こっそりすることなく普通に営業しています。大きめなスーパーには「ノンハラルコーナー」があり、お酒や豚肉、豚肉由来の調味料などが売られています。マレー系マレー人の多いエリアではカフェやレストランにアルコールが置かれていない店の方が圧倒的ですので、飲みたければチャイニーズ・レストランやジャパニーズ・レストランを探しましょう。

そんなわけで、お酒は、種類にこだわらないのであれば、そこまで入手困難でもありません。

しかし、ビールはともかく、ワイン類は「普通のものが高い」ので、損した気分になります。日本で1000円台の安旨デイリーワインと売られているものが3000円くらいだったり。また、きちんのした説明などもあまりついていないので、知らないワインは買いづらいです。

 

 

 

🇲🇾英語が通じるから、マレー語ができなくてもオッケー?

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英語はほぼ通じます。特に、都心で働いているような若い人の中には、シンガポールや欧米などの海外で教育を受けた人が珍しくなく、洗練された英語を話す方もたくさんおられます。全般的に言えば、いわゆるマレーシア風の英語を話す方が多いかな。その人の受けた教育によります。「きちんとした英語を話す=高い教育を受けた」という、目安というかステータスになっていそう。

 

しかし。

公用語はあくまでもマレー語。

政府からのお知らせはすべてマレー語。(新聞は英字新聞があります)

政府の記者会見もツイートもマレー語。

道路標識はマレー語。

駐車違反の罰金切符もマレー語。

電気や水道の請求書もマレー語。

警察や交通局でなんらかの書類を書くことになると、それも全部マレー語、です。

 

↓スタバの看板もマレー語(のところもある)。

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↓電気料金もマレー語。手違いで高額請求が来たけど何がどうなってるの??という事態になったとしても、読み解くことができない…。

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↓政府からのお知らせが日々ショートメールで届くけど、マレー語。これくらいの短文で整った文章ならGoogle翻訳でいけます。が、いちいち面倒。

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また、家の修理の配管工の方、清掃員さん、ガードマンさん、配達員の方々などは、マレー語オンリーかカタコト英語の方も少なくありません。

マレー語と日本語のGoogle翻訳での互換性も良くなく、例えばトラブルの説明をやり取りしようとしても今ひとつ詳細が通じません。

 

つまり、「普段はいいけど、トラブルが起きたらマレー語が必要」なんです。

 

↓警察に行かねば?ドキドキの違反体験はこちら

 

 

とはいえ、Google翻訳で何とかなる部分も多く、住んでいればマレー語ができる方と必ず知り合いになりますから、「何か」の際には誰かが助けてくれたり、コミュ力で何とかなったりします。が、それで満足いく結果が得られるかというと…です。

そもそも、いろんなことに関して「(日本人の「普通」を基準にした)満足のいく結果」を求めない方がいいです。詳しいエピソードはまた追って…

 

 

🇲🇾誰でもプール&ジム付きのコンドに住める?

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家賃は、東京に比べれば安いです。2ベッドルームのマンション、そこそこの高層階で、家賃8万円程度とか。コンドミニアムにプールとジムが付いているのは基本なので、「プール・ジム付きの小綺麗な2LDKマンションに、東京のワンルームマンションの価格で住める」のは本当です。

但し、住居の細部が「日本並みの仕様」だと考えてはいけません。日本にしか住んだことのない人の予想をはるかに上回る、珍事件が続々と起こるのが常です。

大事なところなので繰り返しますが、「常」です。

 

長くなりましたので、珍事件の数々についてはまた明日以降に。

 

ここまでのところで結論めいたことを言おうとすると。

人間、年齢を重ねるほど、「今まで自分が体験してきたものが普通」という観念が固まると思います。ですが、海外に行けば一部の「当たり前」のものを手にすることは、とても難しいです。若い頃からいろいろな暮らしをする機会があったり、多様性に触れていたりすればまだ良いかもしれませんが、そうでない人がいきなり高齢になって海外移住をするのは、かなりストレスがかかる部分が多いはずです。

「人気」のマレーシアでは、どんなストレスがかかり得るのか、ということを想像する一助になれば、ということで、また話の続きを書いていきたいと思います。

老後の海外移住だけでなく、流行りの教育移住や駐在ライフを考えている方のご参考になれば、と思います。

 

ではでは、また。