こんにちは。マレーシアのインター校で子育て中のRosyです。
マレーシアでは今、多くの地域でロックダウン(CMCO)中なので今年は我が家にはあまり関わりがないのですが、マレーシアではDiwali(ディーワーリー)もしくはDeepavali(ディーパバリ・ディパバリ)と呼ばれる祝日がもうすぐあります。
マレーシアでは一般にDeepavaliと呼ばれるので、ここではその呼び方で統一しますが、同じお祭りのことです。
この記事は、
・マレーシアの文化に興味がある方
・宗教行事やおまつりに興味のある方
・マンガ好き(笑)最後に無料&おすすめ漫画情報あります
にお役に立つ記事となっています。
目次
- 🦚Diwali/Deepavaliは、インドのお正月
- 🦚美と富の女神、ラクシュミー
- 🦚なぜ孔雀のモチーフ?
- 🦚Happy Deepavali!
- 🦚おまけのおすすめ漫画。『孔雀王』『鬼滅の刃』(無料アリ)
🦚Diwali/Deepavaliは、インドのお正月
Deepavaliはインドのお正月にあたる祝日で、ヒンズー教の女神ラクシュミーをお祝いする日。「光のフェスティバル(festival of lights)」とも呼ばれます。
「新月の夜」である必要があるため、日本の春分のように毎年少しずつ日程が変わるのですが、毎年概ね10月末から11月中旬にその日があります。ヒンドゥー暦の第7番目の月の新月前後に祝われます。
今年は11月13日(地域によっても多少ずれることもあります)。
マレーシアは、イスラム教を信仰するマレー系マレーシア人が約6割、キリスト教を信仰している人が割と多い中華系マレーシア人が約3割、そしてヒンズー教のインド系マレーシア人が約1割、という人口比率です。国としてはイスラム教の国家ですが、さまざまな宗教の同居をお互いに認めていて、キリスト教のクリスマスもこのDeepavaliも国中でお祝いします。当日はナショナル・ホリデーですし、そのひと月前くらいから、街中の大小のショッピングモールなどに華やかなDeepavali飾りがディスプレイされます。インドでは、このDeepavali期間中に買い物をするのも縁起が良いとされ、耐久消費財の売上が伸びるそうです。
孔雀の飾りと、カラフルに染めたお米で花の絵柄を描いたような砂絵みたいなアートが主な飾りのモチーフです。
また、Deepavali用のお菓子がタワーになったような詰め合わせセットも、よくスーパーなどで売られています。
また、女性や女の子は、ヘナのタトゥーアートを手に描いて楽しみます。
🦚美と富の女神、ラクシュミー
ここで少し深掘り。
ラクシュミーというのは、たくさんいるインドの神様の中でも人気の(ヒンズー教は多神教)、美と富を司る女神。海の泡から生まれた、という、インド版ヴィーナスのような位置付けの美女神です。新月の真っ暗な夜に、一晩中家のあかりを灯して、豆電球などで光の列を作り、その光でラクシュミーを家に招き入れて幸運に恵まれますように、ということなのです。
日本でいうとお正月のような位置付けのお祝いの日で、正式には以下のように5日間でお祝いをするのだそう。
前日:断食
Day 1 - Dhanteras: (November 12, 2020) →一三夜
Day 2 - Naraka Chaturdashi, Chhoti Diwali (Nov 13, 2020)
Day 3 - Lakshmi Puja/Kali Puja (Nov 14, 2020) →新月の日(お祈り)
Day 4 - Govardhan Puja (Nov 15, 2020)
Day 5 - Bhai Dooj/Vishwakarma Puja (Nov 16, 2020)
🦚なぜ孔雀のモチーフ?
さらに深堀り。なぜ孔雀のモチーフなのでしょうか。
孔雀はヒンズー教にとって神聖な鳥で、マハーマリーユー(=「偉大な孔雀」の意味)という名前の女神として神格化されています。そして、インドクジャクはインドの国鳥でもあります。ヒンズー教にとってかかせない、大切なモチーフなんですね。確かに、大きく美しいし、羽の先に目玉のような模様があるのも、ヒンズー教に合っている感じがしますよね。
ちなみに、ヒンズー教と仏教は、同じ時期にインドで生まれているため、どちらも古代インド神話(ギリシャ神話とか日本書紀みたいな感じです)の影響を受けています。そして、どちらも多神教。そのため、ヒンズー教と仏教では同じ神様を祀っていたりします。この孔雀の神様マハーマリーユーは、仏教でいうと孔雀明王です。
(※最後にこぼれ話あり)
🦚Happy Deepavali!
そんなこんなのDeepavali。インド系のお知り合いがいたら、「Happy Deepavali」とメッセージを送ると喜ばれるはずです。ぜひトライしてみてください。
しかしながら。
10月末にハロウィン、11月にディパバリ、12月にクリスマス。年が明けて少ししたらチャイニーズニューイヤーと、この時期のマレーシアは各種宗教のお祭りが目白押しで、忙しいです。
子どもがインターナショナルスクールに通っていると、各種イベントを学校行事でも行うため、ハロウィンコスチュームを用意して、インドの民族衣装を買い、クリスマスのベイクセール(クッキーやケーキを焼いて販売し、売上を寄付する)に協力し、その後は赤い服(中国といえば赤です)を買いに走る、と、この時期は慌ただしいです。
今年はコロナで、だいぶ落ち着いてしまっているのが残念でもありますが。普段なら、学校でDeepavaliイベントをすると、子どもも先生もインドの民族衣装を着て、インド系の先生がヘナタトゥーを描いてくれて、焼きたてパリパリのロティやカレーなどを食べて、美味しく楽しく過ごすんだそう。今年はオンラインスクールでイベントは全部中止💔
そうそう、クアラルンプールで有名なインド人街がブリックフィールズというエリアなのですが、KLセントラルのすぐそばなんです。
10月〜11月に出張や観光でマレーシアに来る機会があったら、その年のディパバリの日付をチェックする方がいいかも。うっかり、KLセントラルのセントレジス、ヒルトン、メリディアンあたりに宿泊してしまうと、花火と爆竹で眠れないかも知れません。
来年は、そんな賑やかな日が戻っているといいけどなぁ。
🦚おまけのおすすめ漫画。『孔雀王』『鬼滅の刃』(無料アリ)
お時間がある方のためのおまけ情報。
80~90年代に流行ってメディアミックスもされている人気漫画で「孔雀王」という作品があります。密教世界をモチーフにしていて(孔雀で思い出した)、鬼とかが出てきてちょっと怖い要素もあって。「鬼滅の刃」ブームに乗って今また読んでみるとおもしろいかも。鬼退治漫画の元祖で(宗教漫画の元祖とも)、「鬼滅の刃」好きにおすすめ。でも、もともとの連載誌が「ヤンジャン」なので、高校生以上くらい対象でしょうか。おこさまはだめ!大人はおもしろいです。
👆無料試し読みできます。
そしてそして、「鬼滅の刃」の映画を観たよ!これから観るよ!何回も観てるよ!というみなさまにはやっぱりこれですよね。こちらも無料読みアリ!
映画「無限列車編」の前(そしてアニメの続き)なら7巻。(無料読みアリ)
映画「無限列車編」からの続きなら8巻。(無料読みアリ)
マレーシアではほぼ全土で絶賛ロックダウン中なので、映画館はクローズ。「鬼滅の刃」の映画はマレーシア上陸自体が2月なので、予習しながらのんびり待ちます。
「鬼滅の刃」は、マレーシアでも大人気。先日のハロウィンで娘がKIMONO(=浴衣)を着て日本のお化けに扮したら、着物の柄は違うのに多くの友達に「Nezuko!」と言われてとても高評だったのだとか。
我が子はいつの間にかどこかで「鬼滅の刃」を読破しているみたいだけど(家では見せていないのに、学校の日本人の子に漫画を借りたり、休み時間にネットでどうにかこうにか見ているみたい)、私は全く見ていないので、予習しておかなくちゃなぁ。「鬼滅の刃」の映画はマレーシアではPG13指定のようだし(13歳以下は保護者同伴)、私も観に行かなくてはならなそうなので。
ではでは、また🌹